<認知症ケアとは>
高齢になると、認知症と診断されながら、様々な身体の病気で入院になる場合があります。入院といった環境変化によってストレスが高まりやすく、入院していること自体がわからずに混乱が生じ、せん妄や妄想、興奮などの精神症状や暴言、暴力、徘徊といった行動症状も出現しやすくなり、本来の治療に支障をきたすことがあります。
そこで、当院では、認知症ケアチームが多職種で認知症の患者様に介入し、身体の治療を安全にすすめるための支援を行っています。
<構成メンバー>
神経精神科医、認知症看護認定看護師、精神保健福祉士、臨床心理士
<活動内容>
認知症の診断有無に関わらず、認知機能が低下された患者様の支援を行います。また、病棟支援としてコミュニケーションの工夫、患者像の見立て、せん妄などリスクとなる薬剤の見直しと提案、身体抑制早期解除方法の助言などを行っています。さらに、退院後は家族や外来部門と連携をし、切れ目のない支援を行っています。
2021.5月より入院患者を対象とした、入院デイケアを院内で開始する予定です。